【冬の熊野古道】中辺路ルートの気候や服装・持ち物を紹介
冬の熊野古道中辺路ルートを歩いてみたいけど気候はどうなの?
中辺路ルートは、冬でも歩けるの?持ち物や服装はどんなの?
こんな疑問に答えます。
この記事では、下記の内容を書いています。
ちなみにこの記事を書いている僕は、真夏と真冬の2回中辺路ルートを歩いています。
どちらも1泊2日で本宮大社まで歩きました。
それでは順番に見ていきましょう。
1.冬の熊野古道中辺路ルートの気候【冬でも歩けます】
結論から言うと、寒いですが中辺路ルートは冬でも歩くことはできます。
実際の気候が気になると思うので、過去の3年間の12月、1月、2月の気候をまとめてみました。
①2020年 栗栖川(和歌山県)の気候
日平均 | 日最高 | 日最低 | |
---|---|---|---|
1月 | 6.4 | 12.4 | 1.5 |
2月 | 6.1 | 13.1 | 0.1 |
12月 | 5.4 | 13 | 0.5 |
②2019年 栗栖川(和歌山県)の気候
日平均 | 日最高 | 日最低 | |
---|---|---|---|
1月 | 4.1 | 11.2 | -1.7 |
2月 | 6.3 | 13.5 | 0.3 |
12月 | 7.4 | 14.5 | 2.1 |
③2018年 栗栖川(和歌山県)の気候
日平均 | 日最高 | 日最低 | |
---|---|---|---|
1月 | 3 | 9.3 | -1.7 |
2月 | 3.4 | 10.6 | -2.4 |
12月 | 7.3 | 13.8 | 2.1 |
こう言われてもよく分からないですよね。
2020年の長野県松本市の気候と比べてみました。
栗栖川(和歌山県) | 長野県(松本市) | |||||
日平均 | 日最高 | 日最低 | 日平均 | 日最高 | 日最低 | |
1月 | 6.4 | 12.4 | 1.5 | 2.8 | 7.7 | -1 |
2月 | 6.1 | 13.1 | 0.1 | 2.9 | 9.1 | -2.7 |
12月 | 5.4 | 13 | 0.5 | 2.3 | 8.2 | -2.5 |
上記データの通り、確かに中辺路でも寒いですが、松本市に比べると全然マシです。
最高気温は10℃を下回らないです。なんとなくイメージしていだたけましたか?
ちなみに雪についてですが、中辺路周辺では積雪はほとんどありません。ただし、強い寒波がきたら積雪の可能性もあります。
なので行く前は天気予報を確認しておくのが無難です。
ちなみに12月末に歩いた際は、まさに大寒波が来ましてご覧の様子でした。これはこれで楽しめましたよ(笑)
先日の1泊2日の熊野古道トレッキング。6年ぶりの雪が積もった。
— マジソン君|何者かになりたい (@mazisonkun) 2021年1月2日
積もった雪で途中道が見えない所もありましたが、頼りになったのは僕らの前に歩いてくれた人の足跡。初めに歩いた人の勇気に感謝です。
少し違うかもですが、新たな道を拓くってとても勇気がいることですよね。#ブログ初心者#熊野古道 pic.twitter.com/j4wEviXWC8
冬でも中辺路ルートを歩くことができますが、そうは言っても正直寒いです。
そこで次のテーマでは、冬の熊野古道を歩くのに必要なモノについてご説明します。
2.冬の熊野古道中辺路ルートを歩くのに必要なモノ
中辺路に限らず、熊野古道を歩くのに必要なモノを紹介します。「これは必ず持って行ったいいよ」というのと「あると便利なヤツ」とに分けています。
必ず持っていくべきモノ
□防寒着
□ウェア
□帽子
□手袋
□シューズ
□レインコート
□タオル
□ガイドブック
□行動食
順番に見ていきます。
✔防寒着
寒さ対策になるので、防寒着は必須です。防寒着を選ぶ上で以下の2点に注意すると良いです。
- 着脱はしやすいか
- フードがついているか
もちろん冬は寒いですが、歩いていると汗ばむこともあります。そんな時、脱ぎやすいとかなり便利です。
またフードはかなりの寒さ対策になります。この2点は、地味に大事だと思います。
✔ウェア
上下(長袖・長ズボン)のウェア。動きやすいく、速乾性のあるモノがオススメです。汗がこもると余計に冷えてしまいますので、熱を出してくれる素材が良いです。
✔帽子
耳が隠れるものが良いですね。風がふくと耳がキンキンに冷えてしまうので。ニット帽や耳パッド付の帽子がおすすめ。
✔手袋
スマホ対応している手袋がベター。写真を撮ったりすることもあると思うので。
✔シューズ
歩きやすいトレッキングシューズが良いですね。
熊野古道は石畳が多く、大変滑りやすい部分もあります。(ランニングシューズよりも)グリップがしっかりしているシューズが良いです。
ちなみに僕が使っているのが、onのトレッキングシューズ。撥水加工がされているので、雨に濡れても靴の中が気持ち悪くなりません。あとオールブラックのデザインが気に入っています。
✔レインコート
雨や雪が降る可能性もあるので必需品。できれば上下に分かれたレインコートが良いですね。
日帰りで歩くなら20リットルあれば十分。
1泊2日で歩くなら30リットル程度のバックパックが良いです。これは近露で宿に泊まることを想定しています。宿に泊まるならテントが不要ですので、30リットル程度の小さめのリュックで大丈夫です。
✔タオル・ティッシュ
寒さで鼻水が結構でます。ティッシュは必ず持っていきましょう。
✔ガイドブック
ガイドブックには、ルートや各ポイントまでの距離や山の起伏(ここから登りだよとか)が書いています。ルートの行先を見失わないためにも持っていくべきです。
持ってないよという方は、和歌山県のHPからダウンロードし印刷しましょう。
✔行動食
歩くと結構エネルギーを消費するので、こまめに栄養補給が必要です。おすすめの行動食は以下の通りです。歩き始めるとコンビニはないので、事前に買っておきましょう。
- クッキー・・・小包装になっているので、持ち運びにグッド
- おにぎり・・・山の上で食べるおにぎりは最高です
- グミ・・・パクっと食べられます
あると便利なモノ
続いて、必須じゃないけど、持っていくと何かと便利だし、もしもの備えになるよといったモノを紹介します。
□リュックサックカバー
□杖
□医療品
順番に見ていきます。
✔リュックサックカバー
雨や雪から守ってくれる優れモノです。バックパックに撥水加工があれば良いですが、なければ中身までぐちょぐちょです。そうならないようにリュックサックカバーを持っていきましょう。
【20リットル用】
【30リットル用】
✔杖
これがあるとないとで大違いです。中辺路ルートは平坦な道ばかりではなく、山の上り下りがあります。体力が余っている時は必要性を感じませんが、体力が落ちてきたころに杖の威力が発揮します。
なお、各ポイントで杖の貸し出しはあるようですが、僕が行った際は全て品切れでした。なのであらかじめ杖を準備していくのが良いかもです。
✔医療品
絆創膏や消毒液など簡単な医療品は備えておきましょう。枝で手を切ってしまったり、靴擦れになってしまったり。もしもに備えて持っていきましょう。
3.冬の熊野古道中辺路ルートを歩く際の注意事項【抑えておくべき2つのコト】
注意して欲しいのは、以下の2つ。
・歩く時間に注意しよう【冬はすぐに暗くなる】
・とても滑りやすい道もある【特に下りに注意】
歩く時間に注意しよう【冬はすぐに暗くなる】
冬は日照時間が短いので、暗くなる前に目的地にゴールしておきたいです。山道のため暗くなってから歩くのはとても危険です。
参考に冬の日没時間を記しています。
1月 | 2月 | 12月 |
17:30 | 17:41 | 16:53 |
そこで、この時間に出発すれば良いよ、というのをまとめたので参考にしてください。
【1泊2日で本宮大社まで歩く場合】
✔1日目
(出発地)滝尻王子 ~ (宿泊地)近露王子
遅くても10時には滝尻王子を出発しましょう。
※歩く時間は、5~6時間程度(休憩時間含む)
※16時には近露王子に到着しておきたいです
✔2日目
(出発地)近露王子 ~ (ゴール)本宮大社
遅くても7時~7時30分までには出発しましょう。
※歩く時間は、8~9時間程度(休憩時間を含む)
とても滑りやすい道もある【特に下りに注意】
先ほども少し触れましたが、熊野古道中辺路ルートは滑りやすい道(石畳やごつごつした岩)が多いです。特に下りは要注意です。気を抜くと足を滑らせ、背中からすってんころり。
トレッキングシューズを履くことも大事ですが、下りの際は歩き方にも注意しましょう。コツは足を斜めにして、一歩ずつ降りること。
今回は以上です。しっかりと準備をして冬の熊野古道中辺路ルートを楽しんでくださいね。一生の思い出になると思います。